絵を参考書で勉強してみたいけど、予算が少ないから失敗したくない…
買ってはいけない絵の参考書の特徴に「文章量が多い」「好みの絵柄ではない」「自分が上手くなりたいものについて書かれていない」などがあります。
タイトルと内容が異なる参考書も中にはあるため、できれば試し読みをしてから買うのがベストです。
そこで今回の記事では、買ってはいけない絵の参考書の特徴5つと、上手くなりたいもの別おすすめの参考書をご紹介します。
また、絵描き歴10年の筆者が実際に使ってみてよかったと感じた本もご紹介しているので、参考にしていただけるとうれしいです。
・絵が上手くなる参考書を知りたい方
・買ってはいけない参考書でお金をムダにしたくない方
絵の参考書は買ってはいけない?失敗する本の特徴5つ
文章量が多い参考書
買ってはいけない絵の参考書の特徴その1は「文章量が多い」です。
文章量が多いと読むのが大変ですし、言葉だけでは理解するのが難しいため、初心者さんや中級者さんには向きません。
わからないことが多いうちは、イラストの量が多く、視覚的に理解できやすい参考書がおすすめです。
好みの絵柄ではない参考書
買ってはいけない絵の参考書の特徴その2は「絵柄が好みではない」です。
「頭身が高く質感重視のリアルな作風が好き」「鉛筆で描いたようなほのぼのとした作風が好き」「彩度が高めで目が描き込まれている今風の絵柄が好き」
憧れの作風・絵柄がそれぞれあるかと思います。目指したい絵柄にある程度は近い参考書を買ってみましょう。
自分が上手くなりたいものについてあまり書かれていない参考書
買ってはいけない絵の参考書の特徴その3は「自分が上手くなりたいものについてあまり書かれていない」です。
「絵が上手くなりたい」と一口に言っても、絵の何が上手くなりたいかは人それぞれですよね。
「人体の筋肉や骨格を理解したい」「パースがよくわからないので勉強したい」「デジタルの色塗りが上手くなりたい」など、細かな悩みは人によって違います。
はっきりと勉強したいものがわかっている場合は、その悩みに特化した参考書をまずは買いましょう。
何が上手くなりたいのかわからないときはどうすればいいの?
その場合は総合的に学べる参考書でOK!絵を描いていくと、すんなり描ける部分と描くのに時間がかかる部分が自分でもだんだんわかってきます。
楽に描ける部分は自分の得意な部分、時間がかかる部分は苦手な部分です。自分の苦手なことがわかれば、次に手に取る参考書のジャンルも絞れますよ。
自分のレベルに合っていない参考書
買ってはいけない絵の参考書の特徴その4は「自分のレベルに合っていない」です。
参考書の内容は、難しすぎても簡単すぎてもよくありません。
難しすぎると今必要な情報やスキルは手に入りませんし、簡単すぎてもその参考書から得られることは少ないですよね。
「何を言っているのかよくわからない」と感じたときは、その参考書は今はまだ難しいのかもしれません。
逆に「この参考書に書かれてあることはもう理解している・できている」と思ったら、もっと難しい参考書を探してみるのがよいでしょう。
内容が薄い参考書
買ってはいけない絵の参考書の特徴その5は「内容が薄い」です。
一般論が多くノウハウがあまり書かれていない参考書は、どう描けば上手くなるのかがいまいちわからないままで終わってしまうことがあります。
「たくさん絵を描こう」「考えながら描こう」それはその通りだけど、一番大切な絵の描き方をあまり学べなかった本もあったなぁ…
失敗してお金をムダにしないためにも、その参考書が自分に合っているのかどうかを実際に見て確かめるのがベスト。
ネット通販サイトで試し読みしたり、書店に足を運んで気になる参考書を手に取ってみたりして、これら5つの特徴に当てはまっていないか確認してみてくださいね。
絵の参考書のおすすめをジャンル別でご紹介!
絵の初心者~中級者さん向けにおすすめの絵の参考書をご紹介します!
デジタルイラスト【クリスタ】
プロ絵師の技を完全マスター 真・キャラ塗り上達術
クリスタ(CLIP STUDIO PAINT)での絵の塗り方を作家さん別で解説している参考書です。
プロのイラストレーターさんが描くイラストの制作過程が詳しい説明とともに紹介されています。
絵の上手な人の絵を見るたびに「どうやって塗っているんだろう…」って思っていた僕にぴったりの参考書♪
メイキングだけではなく、イラストレーターさんのブラシ設定やイラストのレイヤー構成も載っており、塗りに関してはとても細かく解説されていますよ♪
ほかのペイントツールを使っている場合でも参考にできないわけではありませんが、記載されている用語はクリスタのものなので、その点は気をつけてくださいね。
デッサン
箱と円筒で描く モルフォ人体デッサン ミニシリーズ
人体の筋肉や骨格を簡単な図形に置き換えたデッサン集。文章による説明は少なめでデッサン画の数が多いため、初心者さんには少し難しいかもしれません。
また、美術解剖学の参考書のように人体の構造を説明してくれるものではなく、「こういうふうに描いてみよう」と教えてくれる参考書です。
ですので、この参考書とほかの美術解剖学の参考書を照らし合わせて読んでみるとより人体について理解できるのではないかと思います。
パース
かんたん! マンガパース術
「パースに興味はあるけど、難しそう…」「漫画で背景を描きたいけど、パースのことを何も知らない」という方におすすめのパースの参考書。
ページ数も少なく、重要なポイントがまとまっているので、ほかのパースの参考書を読んでもよくわからなかった方にこちらはいかがでしょうか。
こちらの参考書を入門書として使い、もっとパースのことを知りたいと思ったときに別の参考書を併用するのがよさそうです。
何から始めればいいのかわからない初心者さんにおすすめ
イラスト解体新書
人物編と構図編に分かれており、キャライラストの描き方を総合的に学べるようになっています。
複雑な人体や顔を図形化して、初心者さんにもわかりやすく解説されていますよ!
「自分の苦手がまだわからない」「顔も体も何もかもわからない・難しい」そんな方におすすめです。
また『「描けるけどなんか変」?に答えるイラスト再入門書』というキャッチコピーの通り、絵を描いてからしばらく経つ中級者さんにも向いています。
「一応描けるけど違和感がある・どこを直せばいいのかわからない」と悩んでいる方もぜひ手に取って読んでみてください。
絵の参考書は初心者にも大事!筆者が効果を実感した本
デジタルイラストの「線画」描き方事典
プロのイラストレーター・漫画家・アニメーターのイラストメイキングに詳しい解説をプラスしたデジタルイラストの参考書。
プロクリエイターの方々がどのようにデジタル絵を描いているのかがとても細かく説明されています。
プロの方々が線を描くときにどんなことを意識しているのか、何のペンで描いているのかを知りたいなら読んでみてほしい1冊です。
タイトルに「線画」とありますが、色塗りの工程やイラスト制作のコラムも解説されています。線画以外にも学べることがたくさんあり、その点もおすすめ。
ただ、色塗りに関しては『プロ絵師の技を完全マスター 真・キャラ塗り上達術』のような色塗り特化の参考書と比べるとやはり物足りないかな、と思います。
線画が苦手な方は『デジタルイラストの「線画」描き方事典』、色塗りが苦手な方は『プロ絵師の技を完全マスター 真・キャラ塗り上達術』を選ぶのがおすすめです。
自分の絵の線画に違和感がある初心者~中級者さんにおすすめ
ソッカの美術解剖学ノート
人体の筋肉や骨格を詳しくまとめた美術解剖学の参考書。
人体の筋肉や骨格の構造やどんな役割があるのか、どんなふうに動くのかが約600ページに収まっています。
600ページ以上もあるボリューミーな参考書なので、その分情報量が多く、美術解剖学の参考書はこれ1冊あれば十分なのではないでしょうか。
ただ、情報量が多い分、「人体の筋肉と骨格はこれを覚えさえすればそこそこ見栄えはよくなるよ」と教えてくれる参考書ではないかな、と感じます。
筋肉と骨格の構造や特徴を隅々まで網羅した大作なので、最低限の知識があればいいという方にはあまりおすすめしません。
筆者は辞書として使っています!「ここの筋肉ってどうなっているんだっけ」と思ったときに、『ソッカの美術解剖学ノート』を脇に置いて読みながら作業しています。
読みものとしても面白いですし、初心者さんでもいずれは購入してみることをおすすめします。
美術解剖学はこれ1冊で十分!しかし、絵を描き始めた初心者さんよりも中級者さん向きかも
まとめ
- 絵の参考書は買ってはいけないわけではなく、自分に合ったものを選ぶといい
- 買ってはいけない絵の参考書の特徴は「文章量が多い」「好みの絵柄ではない」「自分が上手くなりたいものについて書かれていない」など
- デジタルイラスト初心者の方は『プロ絵師の技を完全マスター 真・キャラ塗り上達術』がおすすめ
- デッサン初心者の方は『モルフォ人体デッサン』シリーズがおすすめ
- パース初心者の方は『かんたん! マンガパース術』がおすすめ
- 絵の何から始めたらいいのかわからない初心者の方は『イラスト解体新書』がおすすめ
- 筆者のおすすめの絵の参考書は『デジタルイラストの「線画」描き方事典』『ソッカの美術解剖学ノート』
- 自分の苦手を少なくしたいときに参考書を活用しよう
買ってはいけない絵の参考書の特徴や筆者おすすめの参考書をご紹介しました。
自分に合った参考書をぜひ探してみてくださいね♪
コメント