思い通りに絵がかけなくなった…
これがスランプなのかな…どうすればいいんだろう…
絵がかけなくなったスランプを抜け出すには、なぜ絵がかけなくなったのか考えるところから始めないといけません。
原因を知るためにも本当は誰かに協力してもらうのが一番いいのですが、それが難しいときもありますよね。
絵描き歴10年の筆者も絵がかけなくなったスランプの時期があり、その間はとにかくつらかったのを覚えています。
今回は筆者の経験とその解決策をまとめようと思い記事にしました。一個人の経験や思考に基づいた方法なので、参考程度に読んでいただけるとうれしいです。
筆者が試したスランプを抜け出す方法・考えられるスランプの原因・ブランク中の気持ちの持ち方について解説します。
あなたの気持ちが少しでも楽になりますように。
絵がかけなくなったスランプを抜け出す方法
スランプの原因を自分なりに考える
絵がかけなくなった原因を探るために、まず自分の感じていることを紙に書き出します。
「絵がかけなくなったのがしんどい」「SNSの評価に一喜一憂して疲れた」「憧れのあの絵師にフォロバしてもらえない」ここまで具体的に書けなくてもOKです。
「つらい」「怖い」だけでもいいですし、「仕事がしんどい」「学校の人間関係に疲れた」「自分が何をやりたいのかわからない」など絵以外のことでもいいです。
頭に浮かぶことをどんどん紙に書いていきます。ここで大切なのは、思考をアウトプットすることです。
頭の中だけで考えていると思考が整理されず、どんどんごちゃごちゃになります。頭の中を整理するためにも、モヤモヤするときはアウトプットを心がけてみてください。
また、思いを紙に書き出して見える化することは物事を客観的に見ることにもつながりますよ。
モヤモヤを書き出したら、次は「なぜ?」と問いかけてみます。
「絵がかけなくなったのがつらい」→「なぜつらい?」→「今までかけたものがかけなくなったから」→「なぜそうだとつらい?」→「SNSに載せる絵がなくなる」→「なぜそうだとつらい?」→「自分を見てくれる人がいなくなるのが怖いから」
スランプは精神的なストレスが原因になることも多くあります。
このように「なぜ?」を繰り返して、モヤモヤの原因が出てくるまで自分自身に問いかけ続けてみてください。
この例の場合「絵をSNSに載せないと人が自分から離れていくかもしれない怖さ」がつらさの根底にあることがわかります。
しかし、よく考えてみてください。「絵をSNSに載せないと人が離れていくから無理にでも絵をかかなきゃ」と思いながら絵をかきたいですか?
絵を載せないと離れていくフォロワーとあなた自身、どちらが大切ですか?
評価数に惑わされて、あなたの本当の気持ちやしたいことを忘れてしまっていませんか?
絵がかけなくなったスランプを解消するためにも、普段から自分の気持ちに耳を傾けるくせをつけておけたらいいなと思います。
原因がわからないまま悩むと、問題の解決にならない範囲まで考えが及びむだに労力を削ってしまいます。
スランプの原因を自分なりに理解しておくと、原因を解消することだけを考えればよくなるため、遠回りをしなくて済むというわけです。
ただ、思考は一度し始めるとなかなか止まりません。ですので思考のループに入りそうになったら「いったん終わり!」と声に出して考えることにストップをかけてください。
絵以外に目を向ける
スランプのことだけを考えていると視野が狭くなり、気持ちも窮屈になります。
ほかの趣味があればその趣味に没頭したり、趣味が絵以外になければ新しいことに挑戦してみましょう。
筆者は運動が大の苦手なのですが、最近はバッティングセンターでリフレッシュすることが多くなりました。
いまだに球がバットにかすりもしないことの方が多いのですが…(照)
バッティングセンターで楽しんでいる間はそのことしか考えていません。物理的にも精神的にも絵から離れることができます。
絵がかけなくなった原因を考えることも大切ですが、問題に近づきすぎてもよくありません。近づきすぎたら離れることも頭に入れておいてもらえるとうれしいです。
自分を責めない
一番大切なのが自分を責めないこと。「絵がかけなくなった自分はだめだ」と思わないことです。
特に、絵以外の趣味が少ない方や長年絵を描いてきた方の中には「自分には絵しか取り柄がない」と思い込んでいる方がいます。
そうするとさらに「絵がかけなくなった現状をどうにかしたい」と焦り、スランプに陥った自分を責めてしまうのです。
スランプをどうにかしたいと焦る気持ちは痛いほどわかります。筆者も何度も経験しました。
ですが、どうか絵がかけない自分を責めないでください。余計に苦しくなり、スランプから抜け出すのに時間がかかります。
まずは絵から離れて、自分をいたわってあげてくださいね。
絵がかけなくなったのはストレスが原因のときも
前述の通り、絵がかけなくなったときに考えたい原因として精神的なストレスがあります。
体が疲れて思うように手が動かない場合もありますが、絵がかけなくなった原因が思い当たらないときは自分にストレスがかかっていないか考えてみてください。
と言うものの、本人がストレスをストレスだと思っておらず、絵がかけなくなった原因に気づいていないパターンもあります。
そんなときは、絵がかけなくなる以前の自分と今の自分の状態を比べてみましょう。
「少食になった」「SNSを見る時間が増えた」「考え事が増えた」など、以前と比較して変化したことはありませんか?
プラスな変化であればいいのですが、マイナスな変化が見られるなら精神的に疲れを感じているのかもしれません。
「絵がかけなくなったのはストレスが原因かも?」と思ったら、自分の思っていることを書き出してみてください。
思いを紙に書き出して、自分がなぜつらいのかを突き止めてみるとストレスの原因がわかるかもしれません。
絵がかけなくなったときブランクが不安!こう考えよう
いったんSNSや絵から離れてほかのことを楽しんでみるよ…
でも、ブランクで絵がかけなくなったままだったらどうしよう…
大丈夫です。ブランクができたとしても、手は絵の描き方を覚えているものですよ。
やはり最初のうちはどんな風にかいていたかを思い出しながらかくのですが、かいているうちに必ず元の感覚を取り戻します。
筆者は「絵がかけなくなった」と感じたときに、1年ほどブランクを設けました。
久しぶりにかいたときは「どうやってかいていたっけ…」と記憶から感覚を思い起こすようにかいたのですが、仕上がりは以前とさほど大きく変わりはありませんでした。
細かく見たらもちろん惜しい部分もあると思うのですが、自分が恐れていたほど、全体をざっくり見たときの印象にそこまで違いはないと感じました。
筆者は1年ブランクを設けようとあらかじめ決めていたわけではなく、かきたくなったらかこうくらいの軽い気持ちを心がけていました。
ですから、久しぶりに絵をかいたときは「絵がかけなくなった」と思いながらかいていたときとは異なり、本当に楽しくかけました。
絵から距離を置いてはじめて「好きでやっていることなのに苦しさを感じながら無理に絵をかく当時の自分」を客観的に見ることができたのです。
絵をかかなくなると「自分から絵を取ったら価値がなくなってしまうのではないか」と不安になる気持ちもわかります。
ですが、絵がかけなくなったことがつらいと感じるなら、いったん距離を置いてほかのことに目を向けてみませんか?
ブランク期間中は自分が楽しいと思えること・興味のあることをやってみてください。もちろん、絵以外でですよ。
ちなみに、筆者は絵をかくこと以外に、映画を観たり読書をしたりするのが好きです。
「絵がかけなくなった」と悩んでいたときは、とにかくインプットしてよりよい絵をかかなくてはいけないと思い、純粋に楽しむことが少なかったように思います。
ブランク中は創作に使えそうなネタをメモしたい気持ちをグッと抑えて、映画や本そのものを楽しもうとしました。
その結果、絵に対する執着が以前よりなくなり、絵ありきだったモノの見方が変わりました。視野がさらに広がったと感じたのです。
ブランクを設けるのが心配な気持ちはとても共感します。しかし、絵ががけないつらさにまずは向き合っていただけるとうれしいです。
自分の状況を客観的に見る、絵をかくのが楽しいとまた思えるためにブランクを設けると考えてみましょう。
絵がかきたくなったらかいてみて、やっぱりだめだと思ったらまたしばらく距離を置いても大丈夫です。
大切な人に優しくするイメージで自分自身にも親切に接し、自分が心地よいと感じることを見つけてくださいね。
まとめ
- 絵がかけなくなったスランプを抜け出すにはまず原因を探るところから
- 絵がかけなくなったら絵以外に目を向けてみる
- 絵がかけなくなった自分を責めない
- 絵がかけなくなったスランプの原因はストレスかも
- ブランクがあったとしても手は絵の描き方を覚えているもの
- ブランク中は絵から距離を置いて自分の好きなことをやる
絵がかけなくなったスランプを抜け出すために筆者が試したり、考えたりしたことをまとめました。
同じ悩みを抱えている方の参考になればうれしいです。
他人ではなく、自分が楽しいかどうかが一番大事だよ!
コメント