絵が描けないストレスでイライラ…絵が描けなくなったときのメンタルの保ち方と精神的に強くなるヒント

絵が描けないストレスでイライラしているときは、絵そのものではなく、絵以外の何かが心にしこりとして残っている状態なのかもしれません。

絵が描けないストレスはそのままにしておくと、イライラするだけにとどまらず、ストレスが身体にも現れて悪影響を与える可能性があります。

そこで今回は、絵が描けないストレスでイライラする原因、絵が描けないストレスがあるときに試したいことを筆者なりに考えてまとめてみました。

また、イライラするメンタルを前向きにする考え方のコツも解説します。

今回の記事は筆者の経験や考え方をもとに書いているため、参考程度に読んでいただけると嬉しいです。

絵が描けないストレスでイライラする理由4つ

自分が納得できる画力に達していない

絵が描けないストレスでイライラする原因その1は、「今の画力と理想としている画力がかけ離れているから」です。

言い換えると理想が高すぎるということであり、なんとなく自覚している方もいるかと思います。

このケースを登山に例えると、低めの山で足慣らしをせずに、始めから高すぎる山に休憩なしで挑むようなものでしょうか。

たくさん絵を描いて理想の絵との差を縮めるしかないと言えばそうなのですが、絵が描けないストレスがいつまで続くのかわからない中で描き続けるのは苦しいものです。

霧で頂上が見えない中で山を登っているような途方もなさを感じて、イライラしてしまうのも当然だと思います。

ですので、いきなり理想の絵を描こうとはせずに、小さな目標を立ててひとつずつ達成していくのがおすすめです。

目を練習すると決めたら納得がいくまで目を描く。手を練習するなら「これでいい」と思えるまで手だけを描いてみる。

このように、パーツごとに目標を設定してみるのはいかがでしょうか。

あれもこれも…と一度に欲張ってしまうと、頭の中が「あれもやらなきゃ」「これもやらなきゃ」でいっぱいになって混乱してしまいます。

仕事が忙しくて絵が描けない

絵が描けないストレスでイライラする原因その2は、「仕事で疲れて絵を描く体力がないから」です。

絵を描きたい気持ちはあるのに、時間がないのが社会人の悲しいところ。帰ってきたらご飯やお風呂を済ませてすぐに寝てしまうことが多いですよね。

仕事しながらイベント参加しているフォロワーさんを見て「いったいその気力と体力はどこから湧いてきているんだ…」と思うことも…（笑）

ひとまず今の職場で働きつつ、絵を描く時間を確保したい…そんな方は、絵描きタイムを設けてみましょう。

たとえば、22時～23時は絵を描く時間にして、忘れないように22時にアラームを設定する。アラームが鳴ったら紙やパソコン、iPadを取り出して絵を描く準備をする。

このように、意識して机に向かうようにするのも、帰宅後ついだらけてしまう方にはおすすめです。

また、思い切って職場の近くに引っ越すのもひとつの手です。

通勤時間が短くなってその分早く帰宅できるため、絵を描く時間を作ることができます。

それでも仕事に時間を取られて絵が描けずイライラしてしまうなら、フルリモートの会社に転職することも考えてみてもよいかもしれません。

まわりに絵が上手な人が多く、自分と比較してしまう

絵が描けないストレスでイライラする原因その3は、「絵が上手な人と自分を比べてしまうから」です。

ほかの人の絵と自分の絵を比べて「どうして自分は描けないんだろう…」と落ち込んでやる気をなくすことはありませんか。

比較すること自体は悪いことではありません。しかし、感情が先走ってやる気をなくしてしまうと、自分自身がつらいですよね。

イライラしたり、落ち込んだりしたときは「相手の絵のいいところを全部吸収してやる!」という気持ちでその人の絵を分析してみましょう。

「光源やモノの形を意識して影が塗られている」「瞳やまつ毛に光が入っていて表情が生き生きとして見える」など、細かく分析して自分の絵にも取り入れます。

ぼんやりとほかの人の絵を見るだけでは落ち込んでしまうので、「どうしてこの作家はこのように描いているのか」を考えながら観察してみてください。

「なんで自分はこんなに下手なんだろう…」と落ち込む時間も少なくなるのではないでしょうか。

SNSの評価に疲れている

絵が描けないストレスでイライラする原因その4は、「SNSの評価に一喜一憂して精神的に疲れてしまっているから」です。

頑張って描いた絵がほかの人のらくがきよりも評価がつかず「自分の絵を求めている人なんていないんだ…」とつらくなってしまった経験はありませんか。

また、もっといいねやフォロワーが増えるように無理をして絵を上げ続けたことはありませんか。

SNSに絵を上げ始めてから疲れを感じたときは、いったん立ち止まって考えてみてください。

それは本当にあなたがやりたいことですか?SNSの数に振り回されていませんか?

絵が描けなくてイライラするのは、比較対象が現れて自分の絵の下手さや評価の少なさを実感してしまうことが事の始まりの場合があります。

3つ目「絵が上手な人と自分を比べてしまうから」と根本的な原因は同じですね。

絵の上手い下手や魅力は、人それぞれの基準があり比較しにくいですよね。

しかし、数字を比べるのは簡単なので、つい私たちはSNSでの評価数が自分の絵の上手さや魅力だと思い込んでしまいます。

大事なのは、SNSの評価数があなたの絵の価値を決めるわけではないということです。

SNSの評価数に疲れてしまったときのメンタルの保ち方は、こちらの記事でも詳しく説明しています。

絵が描けないストレスでイライラするメンタルを解放しよう

成長を急ぎすぎてもメンタルによくない

絵が上手くなりたい。だから絵を描き続ける。あなたのこの気持ちと真面目さはとても素敵です。

しかし、趣味においては自分が楽しく描けることが一番大切。

絵が描けないストレスでイライラしている人の中には、「自分だけが絵が下手で恥ずかしい…早くまわりの人たちに追いつかなきゃ」と常に考えている人もいるかと思います。

以前は筆者も、自分よりも評価されている人がまわりにいると焦りましたし、高く評価されている相手の絵を見るのがつらくなり、見ないようにしていた時期がありました。

今考えてみると、当時は「自分ももっといい絵を描いて評価されなきゃ」という考えに支配されて、心から楽しいと思って絵を描けていませんでした。

絵を見てくれる人やまわりの絵の上手な人を意識しすぎてイライラしていた以前の自分を振り返って、今は自分の気持ちを最優先に絵を描いています。

絵が描けないストレスでイライラしたり落ち込んだりしてしまう方は、今自分は楽しく絵を描けているかどうかを自分自身に問いかけてみてください。

ほかのやりたいことを見つけて軸を複数持つ

絵に興味が集中していると、「自分には絵しか取り柄がない」と思い込んでしまうことがよくあります。

「自分には絵しかないからこれだけは頑張らなきゃいけない」と思いながら絵を描くのはなかなか苦しいものです。

ひとつの軸だけでは、グラグラしていつ倒れてしまうかわかりません。ですので、絵以外の自分が楽しいと思える趣味を探してみましょう。

筆者は最近バッティングセンターに通っています。運動オンチなのでほとんど打てないのですが、それでも楽しくて、これもひとつの趣味だと思っています。

絵が描けないストレスでイライラしている時期が長いと、知らず知らずのうちにメンタルがやられてしまいます。

イライラや落ち込みを放置しないこと、自分のやりたいことを優先するのが大切です。

絵が描けないストレスでイライラして精神的につらいときの考え方

よく描けるときと何を描いても納得できないときがあることを受け入れる

絵を描いている人は、誰しも調子がいいときとそうでないときがあります。「なんか今日はだめだなー」と感じる日があるのは当たり前なのです。

精神的な理由で絵が描けない日が続くこともあります。絵を描いている以上は不調の日があることをまずは理解しておきましょう。

たしかに、絵が描けない日が続くと「もう一生絵を描けないままなのかな…」と不安になることもありますよね。

しかし、そこで無理に絵を描こうとしたり、絵が描けない自分を責めてはいけません。

絵が描けないストレスが軽くならないどころか、精神的により疲れてしまいます。

ですので、絵が描けないストレスで精神的につらいときは、自分が本当にやりたいことを優先してみてください。大事なことなので何度も伝えます。

自分の気持ちに耳を傾け続けると、だんだん絵を描く意欲も湧いてきます。

大丈夫です。あなたが本当に絵を描くことが好きなら、また絵を楽しく描ける日が必ず来ますよ。

まとめ

• 絵が描けないストレスでイライラするときは、メンタルが弱っているのかも
• 絵が描けないストレスでイライラしたら、自分の気持ちを最優先にしよう
• SNSの評価数があなたの絵の価値を決めるわけではない

絵が描けないストレスは、メンタルだけでなくやがて身体の不調として表れることもあります。

イライラしたり落ち込んだりしたときは、勇気を出して絵から離れてみることもひとつの手です。